9/09/2015

「ビル・ゲイツの野望」を読んで

脇英世さんの「ビル・ゲイツの野望」を読んだ。この本は、1994年に出版されたもので、マイクロソフトについて書かれている (内容には関係ないが、カバーに歪曲したゲイツの顔写真が使われていて、持っていると呪われそうだ)。 あとがきにこんなことが書かれている。

材料は集まっても、なかなか速くは書けなかった。ものすごく消耗する仕事であって、一定のスピードでは進まなかった。完全に止まってしまうこともあり、またしばらくして、やっと先へ進めるということの繰り返しだった。

この本には参考文献のリストはないが、本文を読むと脇さんがどのくらい文献を集め調査をされたかが想像がつく。また、書かれている内容の正確さもわかる。なぜ正確さがわかるかというと、自分はこの本が書かれた後の資料を見ており、特にマイクロソフトについては、ポール・アレンの「アイデアマン」を読んでいるからだ。また、脇さんの本には、マイクロソフトの契約や裁判について、自分が知らなかった情報が含まれていた。たとえば、MITS社とマイクロソフトの契約は、ゲイツとその父親とアルパカーキの弁護士が作成したものである、とかALTAIR8080が表紙になった広告の写真は、実はALTAIRのケースだけで中身がなかった等々。

この一連の記事というかブログは、10月の講演に向けてメモ帳代わりに使っている。 最初は、ジョブズの足跡から始まり、PCの歴史、BASICとMS-DOS、マイクロソフトということで、再現なく調査対象が広がってしまった。 そろそろ講演のストーリーの検討を始めようと思う。

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