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8/23/2015

Fearless Genius

About FEARLESS GENIUS_rp from doug menuez on Vimeo.

この動画は、「無敵の天才たち(原題 Fearless Genius)」の著者が語っている。 この本はジョブズの写真集ではなく、「恐れを知らない天才たち」の写真集で、ジョブズはその一部だ。 気むずかしいジョブズが、なぜかDoug Menuezには撮影を認めたので、結果彼は多くのジョブズの写真を残している。 この本は、とても美しい本で、ページのデザインやフォントは明らかに自分のお気に入りの「レボリューション・イン・ザ・バレー」 (こちらもジョブズは脇役となる)を意識している。本の大きさは違うが、シリーズのようだ。 大きくて、重く、美しい。

この写真集に掲載されているジョブズの写真の一部は、下記のリンクで参照できる。

Steve Jobs by Doug Menuez - Storehouse

自分の印象に残った写真は、最初の一枚、"The Day Ross Perot Gave Steve Jobs $20 million"で、1986年に NeXT社の工場にする予定の倉庫で撮影されたものだ。

がらんとした部屋に、NeXTへの2000万ドルの出資を決断し、役員に加わったRoss Perot氏が、ジョブズとNeXTの役員が食事をしている。画面の右には、懐かしきオーバーヘッドプロジェクターが写っている。

Steve was a consummate showman who understood the power of a compelling setting. This was never more apparent than at this incongruously formal lunch he hosted for Ross Perot and the NeXT board of directors in the middle of the abandoned warehouse he planned to turn into the NeXT factory. Perot was blown away by the presentation and invested $20 million, becoming a key board member and giving NeXT a crucial lifeline.

8/21/2015

ビル・ゲイツの仕事ぶり

前回のエントリに続き、「ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト」から。著者のポール・アレンは、マイクロソフトを離れるまでの8年間、ゲイツとともにいただけあって、ゲイツに関するエピソードが多数含まれている。そこから印象的だったものを紹介する。

ゲイツとアレンが学校をやめて働き出したころのことだ。 2人はどれほど長い時間がかかろうと完全にバグがなくなったと思えるまでは作業の手を止めなかった。 ゲイツはいつも粉末のオレンジジュースが入った瓶を持っていて、疲れてきたと思ったら、 粉末を手のひらに乗せてなめていた、そんな生活を夏じゅう続けたので、 ゲイツの手はいつもオレンジ色をしていたという。

ALTAIRのBASICを開発していた頃、ゲイツは深夜の作業中によく端末の前でうたた寝をしていた。 コードを打ち込みながら徐々に前のめりになり、鼻がキーボードにあたる、そのまま 1,2時間眠ったあと目を覚まし、二度ほどまばたきすると、何事もなかったかのように作業を続行したという。 アレンは、「本当に信じがたいほどの集中力」だったと書いている。

ALTAIR用のフロッピーディスクドライブが開発されたときのことだ。 ドライブを扱えるようにBASICを拡張する必要があり、ゲイツがそれを担当した。 なかなか作業に着手しないゲイツを見て、アレンが心配すると「設計はもう頭の中にある」と答える。 締め切りまで10日に迫った頃、ゲイツはメモ帳三冊と10本の鉛筆を持ってホテルにこもり、 5日後でてきたときには何千バイトものアセンブリ言語ができていたという。

マイクロソフトを興し、社員を雇ってからのこと。 ゲイツの秘書は会社にくると自分のボスが床に倒れて意識を失っているのを見て狼狽し、人を呼ぶが、 「きっと週末ずっと作業していたんだろう。放っておいて問題ない」と言われる。

8/18/2015

ポール・アレンとビル・ゲイツが見たこともないALTAIR用のBASICを開発したという逸話は事実だった

ビル・ゲイツとともにマイクロソフトを興したポール・アレンの本、「ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト」(原題は、"IDEA MAN")を読んだ。

この本の中に、ゲイツに関してよく知られているエピソード、「実物を見たこともなかったALTAIR用のBASICを書いて、それが問題なく動作した」ことが詳しく書かれている。結論から言うと、驚くべきことにこのエピソードは、まったくの事実だったようだ。

アウトラインとしては、以下のようになる。

  • アレンが「ポピュラー・エレクトロニクス」誌に掲載されていたALTAIR8800の広告を目にする
  • ゲイツとアレンは、販売元であるMITS社に「自分たちはすでに8080用のBASICを開発している」と嘘の手紙を送る(返信はなかった)
  • ゲイツがMITS社に電話すると、同じような電話(売り込み)が一日十本もかかってきており、同社は「実際に8080上で動作するBASICをもってきた最初の人と契約する」つもりであることを知る(のちに、実は同社のエンジニアも8080用のBASICが本当に作れるか疑問視していたことがわかる)
  • アレンがPDP-10用の開発ツールを作成、それを用いてゲイツ、アレン、モンテの3名が競うように、根を詰めて作業、約8週間で完成する
  • 現地でのデモに向かう飛行機の中、アレンは「BASICだけあっても、ブートストラップローダがないと動かせない」ことに気づき、着陸までの時間に着ないでハンドアセンブルする
  • 生まれて初めて見る8800に紙テープでプログラムを読み込ませ、ブートストラップローダを動作させ、「RUN」スイッチを押すと、テレタイプ端末がメモリサイズの入力を促す、BASICは動作した
  • アレンは、BASICで「PRINT 2+2」を入力、8800は「4」と結果を返した

ゲイツとアレンは、これによりMITS社と契約し、そこからマイクロソフトの道のりが始まることになる。

本書は、マイクロソフトの驚異的な発展について、当事者が書いた記録であり、マイクロソフト社のみならずパーソナルコンピュータの歴史資料として大変貴重なものと思う。今後、他のトピックも紹介していきたい。

7/28/2015

ジョブズ、スタンフォード大学伝説のスピーチのオリジナル

2005年、ジョブズがスタンフォード大学卒業式で行った「伝説のスピーチ」。 あまりに有名なこのスピーチには、多くの動画が登録されている。 元のリソースは、スタンフォード大学が撮影した録画(ビデオテープ)があるはずで、それを保有するスタンフォード大学が本家になる。 その意味で、下記のページに埋め込まれた動画がスタンフォードお墨付きのオリジナルと言って良いはずだ。

>Text of Steve Jobs' Commencement address (2005)

ただし、動画を再生するとわかるが、大阪弁のキャプションがついていて、ジョブズが訛っている。なんでやねん? というか、これはいただけない。 別に大阪弁が悪いのではなく、発言している草稿を動画と一緒に読むことができない。

この他にも日本語を含むキャプションを追加するなど加工したものが多数登録されていて、状況は混乱している。 「オリジナルに近い動画をオリジナルのキャプションで」読もうとすると面倒だ。 多くの動画はジョブズのスピーチのみだが、次の動画は学長によるジョブズの紹介が含まれており、 オリジナルに近いものと思われる。学長による経歴の紹介を待つ間、ジョブズは用意したプリントを確認しているが、 ときどき視線をあげて周囲を見回している。

この伝説のスピーチは素晴らしいものだが、おそらく期待されていた内容ではなかったと思っており、 その説明が講演の主題のひとつとなっている。たまたま、2014年にBill Gates夫妻が同じ スタンフォード大学でスピーチを行っている動画があった。もともと期待されていたのは、 こうした内容だろうと思っている。映像の違いが、9年間の月日を物語る。

動画ではなく、音声のほうは、 スタンフォード大学がiTunes用に無償で公開しており、話は簡単だ。

Commencement - Download free content from Stanford on iTunes

7/24/2015

iPod(第4世代、モノクロ)を買う

講演の名称は、仮称として「よりよく生きるためのプレゼンテーション入門」を事務局に連絡している。 構成はまだ決めていないけれど、講演の主題にジョブズのスタンフォード大学のスピーチを入れるつもりで、 Amazonから「参考図書」を何冊か購入した。もともと持っていた書籍を含め、すでに十冊以上読んでいる。 この調子で買っていると古書と言っても馬鹿にならないので、職場の近くにある中央区の図書館に 登録してそちらからも本を借りている。 書籍以外に、YouTUBEのほうも調べていて、それはそれで「関連する動画」という形でどんどん広がり、 もういくら時間があっても足りない。ほどほどにしようと思う。

いろいろ調べているうちに、iPodが欲しくなってきた(「調べた結果欲しくなった理由」については、 長くなるのでいずれまた)。新しいiPodではなく、 Susan Kareのフォントを搭載している第4世代以前のモノクロモデルだ。 ということで、ヤフオクで購入した。