「どこでもテキストを編集できたら良いな」と思って、調べていたら、KING JIMUが販売しているポメラが急に欲しくなり買ってみた。
ポメラは、単三乾電池二本で稼働し、データ保持用にボタン型電池を使用する。これは、HP-200LXと同じ構成で、モバイル用途を追求するとこの形になる。 やや小ぶりながら、キーボードが付いており、使わないときは閉じておける点もHP-200LXと同様だ。
現代のデバイスらしく、液晶は「5.7インチ TFTモノクロLCD、SVGA(800×600ドット)、バックライト搭載」で、 128MBのフラッシュメモリを搭載している。その他にATOKと電子辞書も「自分でインストールしなくても」利用できる。 キーボードは、マニアックにも「親指シフト」に切り替えても使えるらしい(親指シフトモデルがあるわけではなく、 設定で切り替えて、キートップにはシールを貼って使用する)。128MBをテキストで埋め尽くすのは大変だが、 SDメモリスロットもあるので、死ぬまで書き続けても問題ない。書いたものは、母艦に取り込みたくなるわけだが、 それについては、USBケーブルの他、ブルートゥースに対応しているし、テキストをQRコードで表示して、 スマートフォンの専用アプリで(画像として)読み込むこともできる。 液晶はバックライト対応なので、自分で工作しなくても夜でも使える。
ここまでは、まさに「言うこと無し」だが、実際に使ってみて2つの致命的な問題を発見した。
- 「ファイラー」がない
- スクロールバーやそれに相当するものがない
- オートパワーオフの際に「電源をオフしています」という残念なメッセージが表示される
- ATOKの設定画面が(ほとんど)ない
- 内蔵されているGENIUSがサブセットすぎる
- カーソルをブロックにできない
- PgDown/PgUpキーがない
ハードウェアのスペック的にはまさにリアルモバイルであり、モバイルの理想を具現化したような端末だ。 しかし、ソフトウェアが残念過ぎる。この端末を設計した人に、HP-200LXを見せてあげたいと思った。
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